みなさんは雨は好きですか?

引用元:https://jill-tone.com/rain_netspeed/
傘ささなきゃ!
洗濯物乾かない!
雨はやだって人は多いですよね。
晴れてたから、洗濯物を干してきたのに急な大雨!って経験も。
梅雨の時期は天気予報が気になりませんか?
大雨警報が出たら最悪です!
でも大雨警報って結局なに?
「1時間40ミリの激しい雨が降ります」こんなフレーズは聞いたことありますよね。
気温30度以上って言われたら今日は暑いってわかるけど「ミリ」って言われても?なんかよくわかんない事だらけです。
大雨警報はどういう基準で発令されるの?
雨を何ミリの量ってどこで測ってるの?
気になってきたので早速調べてみました。
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どういう基準で発令されるの?
まず、気象庁は警報を予報としていました。
警報とは、重大な災害が起こるおそれのあるときに警戒を呼びかけて行う予報です。
(気象庁から引用)
大雨で災害が起きるかもしれないと予想した時に発令されるようです。
次に警報が発令される基準を調べてみると、地域によって違うらしいです。(えー、ほんと?)
これは河川敷の地域なら、川が増水し洪水の被害も出ますよね。

引用元:https://blogs.yahoo.co.jp/hanamizuki0319/24361810....
山の斜面の地域では土砂崩れの被害も出ます。

引用元:https://twitter.com/iza_edit/status/72117275994279...
つまり大雨による被害は地域によって変わるからなんですね。
気象庁のホームページで自分の地域を選ぶと、大雨警報の発令基準がわかるのでチェックしておきましょう。
ホームページを見てもらうと気づくのですが、大雨警報がミリから指数に変わってます!これには少々焦りました。
「表面雨量指数」と「土壌雨量指数」と「流域雨量指数」

引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20170705...
表面雨量指数とは雨が地中に浸み込まずに地表に溜まる量だそうです。
これは短時間の大雨の浸水リスクを把握するための指標のようです。もう十分難しいのですが調べたので解説してみます。
・表面雨量指数は、降った雨が地表面にどれだけ溜まっているかを地面の状況、地質、地形などを配慮しています。
都市部はアスファルトで覆われている関係で水はけが悪いです。
表面雨量指数ではタンク流出量(河川に流れていく雨の量)というものを元にして、「タンク流出量」に「地形補正係数(傾斜で流れる雨の量)」と言うものをかけ算して計算されます。
都市部と都市部以外ではこのタンク流出量に違いが出てくるのです。
・土壌雨量指数とは降った雨で土砂災害の危険度を把握するための指標です。
大雨で発生する土砂災害は、今降っている雨、これまでに降った雨による土壌中の水分量が深く関係しています。
土壌雨量指数は、降った雨が土壌中に水分量としてどれだけ溜まっているかを数値化したものです。
土壌雨量指数は土砂災害警戒情報等の判断基準にも用いています。
・流域雨量指数とは河川の上流域に降った雨によって、下流の対象地点がどれだけ洪水危険度が高まるかを把握するための指数です。
全国の約20,000の河川を対象に、河川流域を1km四方の格子(メッシュ状)に分布して、降った雨が、河川に沿って流れ下る量を、タンクモデルや運動方程式を用いて数値化したもので、洪水警報の判断基準に用いています。
うーん、非常に難しかったですね。
1時間に何ミリという量はどこで計るの?
気象庁が「雨量計」を使って計っています。

引用元:https://matome.naver.jp/odai/2140749161252355401/2...
降ってきた雨が雨量計の受け口から入っていき貯水瓶の中に貯まります。
雨量を測る時は、貯水瓶を取り出して貯まった雨水を「雨量升」に移して測ります。
雨量升にはミリ単位で目盛りが付いています。これを使って1時間に何ミリだったかを測っているわけです。
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よくわかるように説明すると
「大雨警報」は大雨が原因で災害が起きるかもしれないって時に発令されます。
いつでも逃げられる準備や対策をしておいて!ってことです。
発令の基準は地域によって決められています。
基準数値は雨の量(ミリ)から「表面雨量指数」と「土壌雨量指数」に改良。より良くなったんです。
表面雨量指数では降った雨が地面にどれだけ溜まっているかを見る指数です。
この数値が地域によって決まった基準値より高いと、河川の増水、用水路、下水が溢れて「浸水被害」が起きるリスクを知る事ができます。
土壌雨量指数では土壌の中にたまっている水分量を見る指数です。
崖崩れなどの土砂災害は、土砂にたまった水分量で多いと発生する可能性が高まります。「土砂災害」が起こるリスクを知る事ができます。
1時間何ミリは気象庁が雨量計を使って計っています。
イラストを見ると結構単純な仕組みだとわかるかな?って思います。

引用元:https://kotobank.jp/word/%E9%9B%A8%E9%87%8F%E8%A8%...
また毎回雨量計を取り出すのはめんどくさいって事で、転倒升「ためては流す」システムの雨量計があります。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=l6lg7YxdEeE

引用元:https://kotobank.jp/word/%E9%9B%A8%E9%87%8F%E8%A8%...
「升」は0.5ミリの雨がたまると傾き、もう片方に雨水が流れ込む仕組みで、雨水をいちいち捨てる手間はかかりません。
傾いた回数をカウントすることで雨量がわかります。
アメダス(地域気象観測システム)で使われています。

引用元:http://www.jma-net.go.jp/kanazawa/mame/amedas/amed...
これは画期的だなって思いました。
まとめ
大雨警報は
・地域で発令の基準が違う。
・大雨で災害が起こる可能性が高まると発令する。
・表面雨量指数で浸水災害の発生がわかる。
・土壌雨量指数で土砂災害の発生がわかる。
・大雨による二次災害の危険を知らせる。
・気象庁が雨量計を使って「1時間に何ミリ」を計る。
・現在の大雨警報の基準は指数に改良。
・表面雨量指数(浸水リスク)土壌雨量(土砂災害リスク)で二次災害を危険度もわかる。
・アメダス(地域気象観測システム)では転倒升と呼ばれる雨がたまると傾く雨量計を使って何ミリを計る。
内容は超難しかったけど、大雨警報は洪水や土砂崩れが起きる最悪なリスクを数字で読み取れるってことですね。
確かに雨が強いだけの警報なら濡れるだけで済むけど、洪水が起きたり土砂崩れが起きたら……。
考えただけでも怖くなります。
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