子育ても終わり、最近は旦那と一緒に出掛けることが多く、つい先日は淡路島に一泊の小旅行に出かけてきました。
海から得られる解放感は素晴らしいものでしたね。
そして海の次は山を見に行きたいねと話していたところ、そういえば一度は富士山に行ってみたいねということになりました。
世界遺産に登録された富士山。
最近では海外からの観光客も富士登山をしています。
中には日帰りで富士登山を行う人もいますが、これは大変そうだと思いました。
やはり山小屋に一泊した方が余裕を持って登ることが出来ます。
富士山のいいところは日本一高い山であるにもかかわらず、登山の高等テクニックが全く不要ということでしょう。
きちんと計画を立てれば誰でも登ることが出来ます。
富士登山ルートには4つのルートがありますが、ここでは一番多く利用される「吉田ルート:登山口が富士スバルライン五合目」からの登山で考えてみました。
それでは、富士登山にかかる費用について細かく見ていきますね。
どうぞ最後までお付き合いください。
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目次
トータルでいくらかかる?
富士山に初めて登山する場合にかかる費用を合計すると、次のような額になります。
初めての富士登山の費用、トータルは
約11万円
内訳は
1、登山道具代・・・50,000円
2、交通費・・・・・40,000円
3、宿泊費・・・・・12,000円
4、入山料・・・・・1,000円
5、飲食費・・・・・4,500円
6、傷害保険代・・・1,000円
7、トイレ代・・・・1,500円
何といっても登山道具代が大きいですね。
登山用の靴、リュックサックなどすでに持っていれば、これで2万は浮きます。
道具代以外はそれほど大きくは変わらないようですね。
トイレはすべて有料なんですよ。驚きですね。
トイレのための小銭を別に用意した方がよさそうですね。万が一、両替できないなんてことにならないように。
それでは、項目別に詳しく見ていきましょう。
登山道具代(服装、靴なども含む):5万円
富士登山の準備でじつは一番お金がかかるのが登山道具代です。
でも最低限の物は揃えないと登山中に後悔することになります。以下の物は揃えるようにして下さい。
・登山靴:1万円
スニーカーで代用しないで下さい。必ず登山靴を用意しましょう。費用は1万円もあれば大丈夫です。
・リュックサック:1万円
荷物をいろいろ詰めることになるので大きめのリュックサックを用意しましょう。大きさは30Lくらいが妥当です。これも1万円で買うことが出来ます。
・レインウェア:1万円
使い捨てのビニールタイプは登山には向きません。水を防ぎ内側の湿気を外に発散するタイプを選びましょう。1万円で揃うと思います。
・ヘッドライト:2万円
ご来光を拝むためには暗いうちに山小屋を出発する必要があります。富士山には街灯なんてありませんから、懐中電灯やヘッドライトは必携となります。
両手を自由にさせるには、ヘッドライトが便利です。ヘッドライトには2万円程度かかります。
私なら登山道具代として、このくらいの金額帯(合計5万円)で選びたいですね。
登山の服装については長袖長ズボンなら、普段着ているものでもかまいません。ただしジーパンは避けて下さい。
それから日差しが強いので帽子とサングラスを用意した方がいいでしょう。下着の替えも用意して下さい。そして靴下は厚めのものを履きましょう。
交通費:約4万円(大阪から)
私の住んでいる大阪から計算してみます。
JR大阪駅から新幹線を使って河口湖までが17,800円。
バス代は河口湖駅から富士スバルライン五合目までが1,500円。
合計片道19,300円。往復38,600円。
ちなみに
東京駅から富士吉田口までは電車とバスを利用して移動することになります。
電車賃は東京駅~河口湖駅が2,560円。バス代は河口湖駅から富士スバルライン五号目までが1,500円。合計片道で4,060円となります。往復で8,120円です。
宿泊費:1万円
最初に述べましたが、富士登山には4つのルートがあります。
・吉田ルート(登山口:富士スバルライン五合目)
・須走ルート(登山口:須走口五合目)
・御殿場ルート(登山口:御殿場口新五合目)
・富士宮ルート(登山口:富士宮ルート五合目)
この4つコースの中で一番多く利用される「吉田ルート」に絞って山小屋を紹介したいと思います。
山小屋に宿泊すると当然ですが宿泊料金が発生します。
山小屋によって料金に差はありますが、1泊2食付きで1万円弱程度で利用可能です。
また事前に予約が必要となりますから注意して下さい。
それから支払いは現金のみです。カードは使えないので、必ず用意しておいて下さい。
山小屋の多くは相部屋で個室は少ないです。相部屋の場合はアイマスクや耳栓を用意する必要があります。ぐっすり眠って体力を温存しないと、次の日の行動に支障が出ますので、山小屋選びも重要な要素のひとつです。
何合目の山小屋に宿泊するかは登山プランに変わってきますので、代表的な山小屋をひとつそれぞれ紹介します。
1.五~六合目の山小屋:「佐藤小屋」2日目にじっくり登るプラン
2.七合目の山小屋:「日の出館」体力に合わせて上手く利用したいプラン
3.八合目の山小屋:「太子館」富士山の御来光を目的に山頂へ目指すプラン
4.本八合目・八合五勺の山小屋:「富士山ホテル」次の日の工程を楽にするプラン
5.山頂の山小屋:「山口屋」山頂の眺めをじっくり味わうプラン
6.下山の小屋:「下江戸屋(8合目江戸屋)」八合目からは、下山道が分岐するので、場合によっては下山の時に一泊するプラン
ちなみに私であれば、富士山の御来光を楽しみたいので八合目の山小屋に宿泊したいですね。
入山料:千円
入山料は1人1,000円が基本です。子供や障害のある方は協力できる範囲でとなっています。
吉田口6合目富士山安全指導センター付近で、現地で現金支払いをしますが、登山を少しでも楽にするために、事前にネットやコンビニで支払うことができます。
参考にネットでの支払いを紹介します。
・吉田ルートで山頂を目指す方: 山梨県・富士山保全協力金 インターネット受付サイト
・須走ルート、富士宮ルート、御殿場ルートで山頂を目指す方:静岡県・富士山保全協力金 インターネット受付サイト
入山料は任意ですが支払う人が増えています。
飲食費:4千円
続いて飲食費について見ていくことにしましょう。
山では人力で商品を運ぶため、麓で150円の飲み物が500円になります。なるべく自分で用意するようにしましょう。
1日目の昼食、夕食、2日目の朝食、昼食
1日目の昼食はコンビニでおにぎりを購入すれば、300~450円で済むでしょう。
夕食は山小屋が出してくれますから安心です。
2日目の朝食も山小屋が用意してくれます。おにぎりのことが多いようです。
2日目の昼食は下山をした後になると思います。1,000円も出せば立派なランチが食べられます。
登山中の飲み物代、間食代
麦茶などの飲み物は事前に2本は用意しておきましょう。
そして無くなったら補充するということでいいと思います。
ただし先程も述べた通り150円の飲み物が500円になります。
ですから飲み物代として2,000円程度は用意しておいた方が無難です。
間食代は事前に用意すれば800円程度でいろいろ揃えられると思います。
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保険代、トイレ、その他:2千5百円
他に何かお金がかかることはあるのでしょうか。
じつはあるんです。それもそれなりにかかるので注意して下さい。
傷害保険代
何かあった時のために損害保険に入っておいた方がいいでしょう。
1泊2日の富士登山でしたら数百円~千円程度で、損害保険会社や共済の登山用保険に入れます。
怪我や病気で自力で下山できない時には保険が下りるので安心ですね。
トイレ代
それなりにかかるのはトイレ代なんです。富士山ではすべてのトイレが有料となっています。
そして使用料金は1回200円。
仮に5回行ったらもう1,000円ということになります。
100円玉で1,500円ほど用意しておくといいでしょう。
その他
他にはなにか買ったり食べたりしなければお金は発生しないでしょう。
ともかく山の上では物価が高いので、なるべく自分で用意して持っていくようにして下さい。
ただしのどが渇いているのに飲料水は高いからといって我慢してはいけません。
体調を崩すことになります。
買わずに持っている物で用意するもの
普段使っているものであったら便利なのはこちらです。
・予備のタオル
・ファーストエイドキット
・日焼け止め
・ティッシュ、ウェットティッシュ
それから買うことになりますが、以下の2点も用意しておくと安心かもしれません。
・富士山の地図(AMAZONで1,080円)
・使い切りタイプの携帯酸素ボンベ(ポケットオキシ2,050円)
こちらの記事もいっしょに読んで見てね! ↓
富士山が世界遺産登録に時間がかかった理由は?認められた理由も紹介
まとめ
- 富士山は日本一高い山なのに高度な登山テクニックは必要ない。
- 登山道具は事前にきちんと揃えること。服装は長袖長ズボンなら普段着ているものでいい。
- 山小屋の利用料金はどこも10,000円程度。夕食と翌日の朝食が付く。必ず事前に予約を入れ支払いは現金で行う。
- 山の物価は高い。150円のペットボトルが500円になる。またトイレも1回200円の使用料を支払う。
- トータル予算で約11万円。
以上、富士登山について見てきました。
何気にお金がかかることが、おわかりいただけたと思います。
また富士登山にあたっては常に「中止する勇気」を持つようにして下さい。
天候の急変や体調の変化などがあったら迷わずに中止して下さい。
その日しかなくても次のチャンスを待ちましょう。
富士山は逃げませんよ?
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