皆さんは虫の知らせや胸騒ぎを信じますか?
あるいはそういう経験はお有りでしょうか。
私には残念ながら経験がないんです。
そもそも胸騒ぎの本来の意味ってなんでしょうか。
そこで今回は胸騒ぎについて、いろいろ調べてみることにしました。
なぜそうなるのか、胸騒ぎが当たった話など、胸騒ぎについて掘り下げてみたので、どうぞ最後までお付き合い下さい。
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目次
胸騒ぎってどういう意味?
そもそも「胸騒ぎ」の本来の意味は何でしょう。
「デジタル大辞泉」にはこうあります。
・むな‐さわぎ【胸騒ぎ】
心配ごとや悪い予感などのために心が穏やかでないこと。
(例)「帰りが遅すぎるので胸騒ぎがする」
「大辞林 第三版」ではこのように説明しています。
・むなさわぎ【胸騒ぎ】
心配や不吉な予感などのために胸がどきどきすること。不安で心が落ち着かないこと。
「 -をおぼえる」 「なんとなく-がする」
いずれも心配事や良くない予感などに触れています。
どうやら心配事がこうじて身体に影響が出ることを指すようですね。
「胸騒ぎ」はいいことにも悪いことにも使う?
国語辞典での説明でも明らかな通り、悪い意味にしか使いません。
いい意味で使うのなら「胸が高鳴る」「胸が躍る」「心が弾む」といった言葉が適当でしょう。
「胸騒ぎ」は、いいことの予兆で起きる身体の影響とは、似て非なるものだと言えるでしょう。
「胸騒ぎ」は当たるの?
それでは「胸騒ぎ」は本当に当たるんでしょうか。
これについては検証できないので、なんとも言えないというのが結論です。
ただ実際に体験した人がいるのも事実でしょう。
なぜなら体験した人がいなければ、そもそも「胸騒ぎ」という言葉は生まれなかったからです。
言葉があるということは、一定の数の人達が体験したということになります。
そしてそれが当たったのでしょう。
なぜ胸騒ぎがするのか。
人間は一日の内のじつに8割近くも悲観的なことを考えていると言われています。
驚く方もおられるかもしれませんが、ご自身のことを振り返ってみて下さい。
朝、起きた時「仕事に行くの嫌だな」と思ったことはありませんか?
これを「マイナス思考」といいます。
じつはマイナス思考は人間に自然に備わっている能力の一つなんです。
マイナス思考を生み出しているのは自己防衛本能なんです。
マイナス思考で危険を察知して備えるわけです。
ですから胸騒ぎがするのはごく自然なことだと言えます。
実際に心臓に何らかの異常があるのか。
病は気からといいます。
気持ちがマイナスに向かえば、体も引きずられてマイナスに向かってしまいます。
結果として本当に体調不良になってしまうことはあるでしょう。心と体の結びつきについては、昨今では医学界でも常識になっています。
ですから心臓に異常があるのではなく、気持ちによって心臓が悪くなるということでしょう。
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胸騒ぎがして本当に起こったことは?
過去、胸騒ぎが現実になってしまった事例は幾つかあります。実例を上げてご紹介しましょう。
・アメリカン航空191便墜落事故
デイビット・ブースというアメリカ人男性は、10日間連続で悪夢を見ました。
その内容は旅客機が離陸直後に反転して墜落するというものでした。
その夢はその後も続き、1979年5月24日まで見ることになります。
そして1979年5月25日、アメリカン航空191便墜落事故が起きてしまいます。
離陸直後のDC-10が空中で反転して地面に叩きつけられるという事故でした。
この事故で搭乗者全員の271人と、地上で巻き込まれた2人が死亡しています。
・タイタニック
タイタニック号にまつわる話も多いですね。
カルデザ家に仕えていた家政婦のアンネ・ワードは胸騒ぎをおぼえて乗船を拒否しました。
アーチボルト・ウィリングハム・バットというアメリカ陸軍の将校は、不吉な予感がしたので遺書を書いて乗船しました。
そして命を落とすことになったのです。
・リーヴァ・スティーンカンプの絵
リーヴァ・スティーンカンプはパラリンピック選手のオスカー・ピストリウスと交際していた女性です。
2013年のバレンタインデーに彼女はオスカー・ピストリウスにピストルで射殺されてしまいます。
リーヴァ・スティーンカンプの母親は、取材に集まった報道陣に不思議な話をします。
それはリーヴァ・スティーンカンプは、14歳の頃から自分の死を予言していて、それを絵に描いていたというものでした。
その絵には天使になったリーヴァ・スティーンカンプの姿と、奥にピストルを持った人物が描かれていたそうです。
こちらがその絵です。

引用元:http://funny-c.com/archives/1269/6
・サンディフック小学校乱射事件
5歳のローガン・ドライヤー君は乱射事件が起きる2週間前にサンディフック小学校に転校してきます。
ところが彼は学校に行くたびにパニック発作を起こすようになります。
心配した母親は医師に診せますが原因は不明でした。
彼に登校するよう促すと「嫌だ!安全じゃないんだ!」と怖がったといいます。
そして乱射事件の当日もパニック発作を起こしたため登校しなかったのです。
乱射事件では児童20人を含む26人が死亡しています。
・ 911 アメリカ同時多発テロ事件
ニューヨーク在住のバレット・ネイヤーは、職場であるワールドトレードセンターに対して、二度も胸騒ぎをおぼえて災難から逃れています。
一度目は1993年。通勤電車の中で言いようのない不安感に襲われた彼は、職場には行かずに帰宅しました。
そしてその日の朝に彼の職場で爆発事件が起きています。
二度目は2001年9月11日です。職場に向かっていた彼はまたしても不安感に襲われます。そして帰宅した彼がテレビで見た映像はツインタワーが崩れ行くさまでした。

引用元:blogs.reuters.com
胸騒ぎは第6感や女性の勘と同じ類のものだろうか。
胸騒ぎというのはいわゆる第六感や女性の勘と同じものなのでしょうか。
第六感と胸騒ぎは共通しているかもしれません。
予感を感じるという点では一致していますから。
ですが女性の勘とは異なるように思えます。
女性の勘が鋭いのは女性の脳の使い方によるものです。
女性は脳梁と呼ばれる左右の脳を繋いでいる器官が男性よりも太いんです。
それゆえ左右の脳を総動員して情報を収集し分析することが出来ます。
5感も全て使いますから男性は女性の勘には勝てないんです。
以前まとめたこちらの記事もご参照下さい。
まとめ
- 「胸騒ぎ」の意味は心配事がこうじて身体に影響が出ることを指す。
- 「胸騒ぎ」は悪い意味にしか使わない。
- 「胸騒ぎ」は当たることもある。
- 「胸騒ぎ」がするのは自己防衛本能によるもの。
- 病は気から。「胸騒ぎ」から体調を崩す可能性はある。
- 「胸騒ぎ」が現実のものになったケースは数多く報告されている。
- 「胸騒ぎ」と第六感には共通するものがあるが、女性の勘はメカニズムが違う。
今回は「胸騒ぎ」について見てきました。
なんだか少し怖くなってきましたね。
これからは「嫌な予感」がしたら注意したいと思います。
みなさんもそうして下さいね。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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