結婚5年目の主婦Aさんですが何やらお悩みのご様子です。
「エアコンのお掃除をしてくれる業者さんってどうなんでしょう。チラシで見ると結構料金が高いし。家のエアコンにはお掃除機能が付いてるし、まあいいのかなと思っていたけど、調べてみるとあんまり頼りにならないみたい。ですから実際に業者さんに頼んでいる家庭と、家のようにお掃除機能に任せている家庭の本音が知りたいんです。家の子はアレルギーがあるから心配なんです」
なるほど。たしかに最近のエアコンにはお掃除機能が付いてますね。2週間に一度くらい溜まったゴミを捨てるだけですから便利です。

でもエアコンの掃除をしてくれる業者さんは本格的ですよね。
エアコンを丸洗いしてくれる感じで素人には真似が出来ません。
そこで今回はエアコンのお掃除機能と、業者さんの掃除について調べてみました。
目次
エアコンのお掃除機能はいらない?
現在売られているエアコンには廉価版を除くとお掃除機能が付いていない機種の方が珍しいくらいポピュラーになりました。
最初にこの機能を搭載したエアコンを発売したのは富士通ゼネラルです。
2005年のモデルからですが、それ以降、メーカー各社が右へ倣えでお掃除機能を搭載しています。
ですが本当にこの機能に任せきりでいいのでしょうか。
お掃除機能はいるのかいらないのか。順を追って見ていきましょう。
エアコンのお掃除機能はどこまで掃除してくれるの?
そもそもエアコンのお掃除機能はどこまで掃除をしてくれるのでしょうか。
メーカー各社によって多少の違いはありますが、フィルターのホコリを自動的にブラシでかきだし、ダストボックスにためるという仕組みは共通しているようです。
ですから逆に言えばそれしかしてくれないとも言えるんです。
フィルターの下や吹出口の掃除までは無理なんですよね。
なので、普段はお掃除機能に任せっきりの人がエアコンを開けてみると、ホコリだらけで驚くことになります。
特に4~5年たったエアコンの内部は、カビやホコリで酷いことになっているケースが多いんだとか。お掃除機能と言っても万能ではないようです。
業者の掃除はこんな風にする
業者さんのお掃除は完璧です。その工程を見ていきましょう。
①エアコンの周りをビニールシートで覆って完全に養生する。
②養生が終わったら外せるパーツは全て外して解体します。
③外側のカバーなどのパーツは洗うために風呂場に移動させます。
④むき出しになったエアコン本体のフィンや内部にスプレーで洗剤を吹き付け数分放置。
⑤高圧洗浄機を使って一気に洗浄します。この時、黒く汚れた水がビニールの中に溜まっていきます。
⑥内部洗浄が終わったら乾燥させます。
⑦本体を乾燥させている間に風呂場に移動したパーツを洗浄します。洗浄には家庭では手に入りにくい強アルカリ洗剤を使用します。
⑧パーツをきれいに拭いたら元通りに組み立てます。
以上だそうです。
パーツの洗浄に強アルカリ洗剤を使うのは、プラスチックの家電に付くゴミは基本的に「アルカリ汚れ」だからだそうです。
家庭で行う場合は、重曹や食器用洗剤を使うと汚れが落とせるそうです。
エアコン掃除をしてくれる業者の本音はこうだ!
エアコン掃除の業者さんに言わせると、お掃除機能の付いたエアコンは、シンプル機能のエアコンに比べて本体の価格や電気代は倍かかり、クリーニングの料金もほぼ倍で、何かとお金がかかる代物なんだそうです。
しかも構造が複雑なので掃除の手間もかかり、いいことが一つもないとのこと。
実際、業者によって多少の差はあるものの、シンプルなエアコンの掃除料金が1万円前後なのに比べて、お掃除機能が付いたエアコンの掃除料金は1万7千円から1万8千円と割高になっています。
普段のお手入れも、ダストボックスの他にフィルターも掃除しなければならないので、手間は倍なんだそう。何もかも倍ではなんのためのお掃除機能なんだかわからなくなりますね。
実際にお掃除機能で掃除をしている人の本音はこうだ!
お掃除機能に任せっきりで、ダストボックスに溜まったゴミを捨てるだけの人たちは、メーカーや販売店の言うことを鵜呑みにしているんでしょう。
高価格で高機能の製品を買ったから大丈夫だと思っているんでしょうね。
実際、エアコン掃除の業者さんによれば「お掃除機能が全部やってくれていると思った」というお客さんばかりだそうです。
販売店の中には「このエアコンは10年間掃除をする必要がないんです」などとトンデモ理論を展開して高価格のエアコンを勧めるケースがあるようです。
内部にホコリが貯まらないエアコンなんてこの世には存在しないんですが。
エアコンの掃除で大事なことは?
これは普通の掃除と同じなんです。つまり汚れる前に掃除をするということです。
お部屋の掃除もホコリだらけになってからだと、手間も時間もかかって大変ですよね。
ですからエアコンの掃除もまめにするようにしましょう。
➀2週間に一度はフィルターの掃除をして、内部のホコリも掃除機で吸い出しましょう。
➁吹出口や本体は固く絞った雑巾で拭うようにして下さい。
➂それからエアコンを使った後、しばらく「送風」にしてやるとカビの繁殖を抑えられるそうです。この時、窓を開けて換気をすることを忘れないでくださいね。
アレルギーの子供がいる家庭の場合
カビやホコリのアレルギーがある子供がいる場合は、さらにまめに掃除をすることが大事になります。
週に一度はエアコンの掃除をした方がいいでしょう。
そして毎年、業者さんに頼んで掃除をしてもらいましょう。
業者さんに頼む時期は秋がいいそうです。
その理由は冷房で冷やされた空気が水滴になり、内部にカビが生えやすい状態になっているので、その後にクリーニングするのがベストなんだそうです。
普通のご家庭ならエアコンの掃除は2~3年に一度で十分だそうです。ですが子供のことを考えればやはり毎年がいいですね。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
お掃除機能付きのエアコンはむしろ掃除の手間が増えるとは驚きですね。
しかも価格も電気代も掃除代まで、倍かかるという不経済極まりない代物だったとは。
私は冷暖房が出来ればそれでいいと思っているので、廉価版のエアコンしか使って来なかったんですが、図らずも正解だったようです。
それにしてもメーカーも販売店も酷いもんですねえ…。
さて。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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