皆さん。11月11日が「鮭の日」だってご存知ですか?

引用元:https://miyakogazo.exblog.jp/8946625/
「1」が並ぶから「ポッキーの日」というのは知っている方が多いかも知れませんが、「鮭の日」でもあるんです。
じつは鮭と日本人の関係ってとても古いんですよ。
それに松田聖子さんのCMで有名なアスタリフトという化粧品も、じつは鮭との関わりがあるんだそうです。
今回は「鮭の日」の由来と鮭の持つ驚くべき美容効果について見ていきたいと思います。
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鮭の日の由来は?
「鮭の日」は1987年「鮭のまち」である新潟県村上市が村上市の鮭を全国に知ってもらいたいという願いから制定したものです。村上市と鮭の関係は古く、平安時代にまでさかのぼります。

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当時、京の都に鮭を献上していたのは、村上市なんです。
江戸時代に入ると鮭は不漁になりますが、ある武士が鮭は生まれた川に戻るという習性に気づき、鮭が産卵しやすいよう川の環境を整えました。それ以降、鮭は豊漁となりました。
また、これとは別に大阪中央卸売市場の「鮭の日制定委員会」(現在の「鮭の日委員会」)が、1992年に制定した同名の「鮭の日」もあります。こちらは日本記念日協会に認定されています。
いずれも「鮭」の「つくり」が「十一十一」に分解できることから「11月11日」とした由来も共通しています。
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鮭はなぜ魚ヘンに土ふたつ?
「鮭」という漢字はなぜ魚編に土が二つなんでしょう。じつは土が二つではなく「圭(けい)」という漢字なんです。
「鮭」という漢字は室町時代から「サケ」を指す漢字として使われてきました。
「圭」という漢字の意味は「三角形に尖った」、「形が良い」という意味があるんだそうです。
つまり「三角形に尖っていて形の良い魚」が「鮭」というわけです。
ちなみに「鮭」という漢字は中国でも使われますが、中国では魚一般、もしくはフグのことを指すそうです。
鮭は日本人に一番好かれている魚?
魚離れと言われて久しい日本ですが、鮭は缶詰などの加工品も多く、和食はもちろん洋食や中華など、どんな味付けにも合う魚として老若男女を問わず親しまれています。
旬の秋から冬にかけては、日本全国で数多くのイベントが開催されるのも、鮭の特徴かもしれません。
特に北海道ではアイヌと鮭の関係は深く、鮭をカムイチェプ(神の魚)、またシペ(本当の食べ物)と呼び、生活の大半を鮭に頼っていたほどです。
和人との交易にも鮭は重要な産物でした。日本人に一番親しまれている魚と言ってもいいかも知れませんね。
鮭の驚くべき美容効果
鮭はDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸を多く含んでいます。
不飽和脂肪酸を摂ることにより学習・記憶機能の向上に加え、動脈硬化・心筋梗塞・糖尿病などの生活習慣病の予防に繋がります。
また、ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンD・ビタミンEも多く含んでいて、血行促進を促し炎症を鎮める効果があり、アレルギー肌にも有効です。
鮭は健康と美容の両方に働く食材なんです。一年中食べられる魚ですから積極的に食べたいですね。
ビタミンCや大豆と一緒に食べると、更に効果があるそうですよ。
アスタキサンチンに注目
鮭の赤い身の元となっているのはアスタキサンチンです。アスタキサンチンはカロテノイドの一種でビタミンCと比較すると6000倍もの強力な抗酸化作用があります。

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抗酸化作用は病気やシミの原因となる活性酸素を中和する働きのこと。
アスタキサンチンを摂ることで美肌効果だけでなく、発がん予防や糖尿病の予防、眼精疲労の解消などにも効果があるんです。
アスタキサンチンは身だけでなく、鮭の卵であるイクラにも多く含まれていますから、いくらを食べるのもいいんです。
但し食べ過ぎると痛風の原因になるのでご注意ください。
コラーゲンも多い?
鮭にはコラーゲンも多く含まれています。どこに含まれているかと言うと鮭の皮なんです。

引用元:https://matome.naver.jp/odai/2136376078781926001/2...
マリンコラーゲンは実はこの皮から抽出されているんです。ですから鮭を食べる時は皮も残さず食べるようにしてください。
皮と身の間にある脂質にはDHAやEPAといった不飽和脂肪酸が含まれています。皮を残すと不飽和脂肪酸まで残すことになりますよ。
まとめ
- 「鮭の日」は11月11日。1987年に新潟県村上市が制定した。村上市とは別に1992年に「鮭の日制定委員会」(現在の「鮭の日委員会」)が制定した「鮭の日」もある。こちらも11月11日。由来は共通しており「鮭」の「つくり」が「十一十一」に分解できることから。
- 「鮭」という漢字のつくりは土が二つではなく「圭(けい)」。「圭」の意味は「三角形に尖った」「形が良い」。つまり「鮭」は「三角形に尖っていて形の良い魚」という意味になる。室町時代から使われている漢字である。中国では魚一般とフグのことを指す。
- 鮭は加工品も多く和食や洋食・中華など、どんな味付けにも合うことから日本人に親しまれている。アイヌにとっては極めて重要な魚だった。
- 鮭には不飽和脂肪酸やビタミンが豊富に含まれている。美容と健康の両面に効果がある食材である。
- 鮭の赤身の元になっているのはアスタキサンチン。強力な抗酸化作用で活性酸素を中和する。ビタミンCの6000倍の効果がある。アスタキサンチンは卵のイクラにも含まれるが、イクラを食べすぎると痛風の原因となる。
- 鮭にはコラーゲンも多く含まれている。マリンコラーゲンは皮から抽出されたもの。鮭を食べる時は皮も食べるようにしたい。
いかがでしょうか。鮭って凄い食材なんですね。あまりにも身近なんでこんなに体に良いなんて知りませんでした。
鮭は一年中食べることが出来ますから、これからは積極的に食べたいと思います。健康と美容のために明日は鮭のムニエルにしようかな。
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