季節の出来事

木枯らし1号の定義って何?体感はこんな感じ。

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寒い冬が始まったのを教えてくれる風が「木枯らし1号」です。

引用元:https://www.nishinippon.co.jp/feature/weather/arti.

木枯らし1号って知らないと台風の仲間みたいに思いますよね。どんな風なのか?体感するとどんな感じなのか?

そこで今回は「木枯らし1号」の定義についてまとめてみました。気になる2号についても調べてみましたよ♪

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木枯らし(こがらし)1号の定義を見る

日本の気象庁による定義

『10月から11月末にかけて西高東低の冬型の気圧配置(北風)になった時、風速8m/s以上の風が吹くとその風を「木枯らし(こがらし)」と認定する。』

『そして関東地方(東京)と近畿地方(大阪)で最初に吹いた木枯らし(風速8m/s以上)を木枯らし一号(こがらしいちごう)として発表するとのことです。また、発表は関東地方(東京)と近畿地方(大阪)のみです。』

この定義を簡単に言ってしまうと「東京と大阪に冬のような風が吹いた」となります。冬を告げる風とも呼ばれますね。木枯らしの由来は木を枯らす強い風だそうです。

ちなみに木枯らし1号の定義にも含まれ、よく耳にする「西高東低の気圧配置」とは?

西高東低とは、日本を中心に置き「西側に高気圧」「東側に低気圧」がある気圧配置のことです。
冬に見られる気圧配置ですから、「冬型の気圧配置」と言われます。

引用元:https://nuki2pon.exblog.jp/6805969/

西高東低の気圧配置になると、日本は冬の厳しい冷え込みが始まります。

何故かというと、それは空気の持つ「性質」にあります。

空気は気圧の高いところから低いところへと流れる性質があります。そのため、寒い地域(西側)で発達した高気圧が、東側の低気圧に向かって空気が流れるので、中間に位置している日本に冷たい風が流れてくるわけです。

木枯らし1号は冬の訪れの風であることはわかりました。似たような意味合いの風で「春一番」があります。
「春一番」は季節の変わり目に吹くのは同じですが、違うところもあります。

「春一番」は冬が終わって、春が近づくと吹く暖かくて強い移動性高気圧の南風です。春の訪れの風です。

実は木枯らし1号が吹かなかった年もあったのです。
気象庁がまとめたデータでは、1959年、1962年、1977年、1979年は「木枯らし1号」が吹かなかったそうです。

8m/s(秒速8m)を体感するとこんな感じ

8m/s(秒速8m)とは風力の階級では「5」風の「疾風(しっぷう)」と呼ばれます。

8m/sは1秒間に8メートル進むスピードです。

体感としては強い風が吹いてると感じられます。具体的にはこんな状態です。

・髪の毛をセットしても崩れる
・小枝が揺れる、洗濯物が揺れる
・自転車が漕ぎづらい
・道路標識が揺れている
・木葉がちぎれて落ちている

いかがでしょうか?なんとなく体感したことがある状態だと思います。

木枯らし1号は東京と近畿地方だけ?ほかの地方は?

木枯らし1号の発表は東京と近畿地方だけですが他の地方は発表されるのか?
調べたところ、他の地方では発表していないそうです。

気象庁によると、東京と大阪は人口が多いので話題性があるからだそうです。

木枯らしは秋から冬に変わる時期に日本の太平洋側に吹く風。風速8m以上で冬型の気圧配置の風であれば、それが木枯らしです。なので発表されていないだけで他の地方も吹いています。

東京と大阪以外の各地の気象台は、過去に一度も「木枯らし1号」の発表はしていないので今後も発表しないでしょう。

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木枯らし2号はある?

1号があるんだから2号もあるんじゃないか?って思いますよね。

しかし、調べてみたところ2号の発表は過去に一度もないそうです。

どうやら気象庁では把握をしているみたいです。ただ、発表はしていないだけみたいですね。

冬型の気圧配置が強まると、太平洋側では頻繁に木枯らしが吹いて風の観測も常にしているそうです。
仮に発表をしても、一般の方、マスコミの関心にならないので発表はしていないようです。

その他の理由としては、2号と言える風は吹いてるものの「木枯らし」は観測情報ではなく季節現象であるから気象庁からの発表はされないそうです。

そもそも東京と大阪でしか発表しないのに2号はないとの意見もありました。確かにその通りですね。

まとめ

木枯らし1号の定義
・『10月から11月末、西高東低の冬型の気圧配置になった時、風速8m/s以上の風が「木枯らし」と認定する』

・『東京と大阪で最初に吹いた木枯らし(風速8m/s以上)を木枯らし一号(こがらしいちごう)として発表する』

・木枯らし1号の発表は関東地方(東京)と近畿地方(大阪)のみ

風速8m/sの風はどんな風か
・8m/sとは風力の階級では「5」風の「疾風(しっぷう)」と呼ばれます。

・8m/sは1秒間に8メートル進むスピードです。

風速8m/sの風の体感はどんな感じか
・髪の毛をセットしても崩れる
・声だが揺れる、洗濯物が揺れる
・自転車が漕ぎづらい
・道路標識が揺れている
・木葉がちぎれて落ちている

・木枯らし1号は東京と近畿地方だけ
・東京と大阪以外の各地の気象台では、過去に一度も「木枯らし1号」の発表はしていない
・気象庁によると、東京と大阪は人口が多いので話題性があるから発表をするとのこと
・木枯らしは1号しか発表されない
・木枯らし2号と言える風は吹いているが「木枯らし」は観測情報ではなく季節現象なので気象庁からの発表はされない

台風の時期が過ぎた頃から木枯らしが吹き冬が始まったことになるんですね。
風邪やインフルエンザが流行り出す頃でもありますので木枯らし1号の発表があったら体調管理にも気をつけたいですね。

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