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重陽(ちょうよう)の節句の意味は?知らない人が多いのは何故?

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重陽(ちょうよう)の節句は何の日と聞かれて説明できますか?

 

 

 

 

 

引用元:https://tenki.jp/suppl/saijiki_shuuka/2016/09/09/1...

桃の節句だとイメージできる人は多いですよね?実は重陽の節句も、桃の節句と同じで縁起が良い日。イベントも行います。

今回は、重陽の節句の意味と由来、知られていない理由を調べました。

解説していきますので見ていきましょう。

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重陽(ちょうよう)の節句の意味と由来

重陽(ちょうよう)の意味

重陽(ちょうよう)とは、9月9日の事です。

旧暦では、菊が咲く季節であることから「菊の節句」とも呼ばれます。

節句(せっく)の意味

節句(せっく)とは「季節の節目」の一日。「五節句の式日」と言われ行事をします。特別な食物を食べるなどの風習があります。

重陽(ちょうよう)の節句の由来

「陽」の数字である「9」が、重なった日だから「重陽」となりました。

由来についてもう少し具体的に解説をしますね。

 

この「重陽の節句」は中国から伝わってきたものです。※その他の節句も同様です

中国には「陰陽思想」というものがあります。

「陰陽思想」とは、この世から宇宙も含めたありとあらゆる物は「陰」と「陽」で成り立っているという考えがあります。

数字の奇数は「陽」を表し、縁起がいい数字と考えられました。

その背景は、「偶数」は「偶数」同士で足しても引いても掛けても答えは「偶数」です。しかし、「奇数」の場合は答えが「偶数」も「奇数」も出ることから発展的な数字であるので縁起が良いと言われてきました。

そして「9」という数字は陽の気で最大の数字となります。

その「9」が重なった9月9日は「陽」が「重」なった日です。

もうおわかりでしょうが、「9」と「9」で「重陽」となったのです。

しかし、陽の気が最大である数字が重なった日ではあるが、あまりにも陽の気が強すぎるため不吉だ!といった考えもありました。

重陽の節句は「菊の節句」ともいいます。中国で「菊」は、邪気を払うと考えられていたので重陽の節句を祝うようになりました。

日本でも長寿を願い菊を飾り、菊の花びらを乗せたお酒「菊酒」をたしなむ宴が行われていました。しかし、現在は殆ど行われていません。

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五節句とは

邪気を払う一連の行事が「節句」で、1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日と5回あるので五節句と言います。

もう少し詳しく解説をします。

 

季節の変わり目のことを、「節」(せつ)と読みます。

縁起が良い「陽」を表す奇数の月と日をピックアップしました。

しかし奇数「陽」が重なると偶数「陰」となってしまうので、これを避けるための行事である避邪(ひじゃ)を行っていました。

避邪(ひじゃ)とは、旬の食べ物を食べることで、生命力をもらい邪気を払うことです。

日本に伝わった時には「節句」は邪気を払う行事を行う日となりました。

1月7日は人日(じんじつ)の節句で七草粥(ななくさがゆ)を食べる日。

3月3日は桃の節句で雛人形を飾る日。

5月5日は端午(たんご)の節句で五月人形を飾る日。

7月7日は七夕の節句で織姫と彦星の日。

そして、9月9日は重陽の節句で菊酒で長寿を願う日となります。

引用元:https://matome.naver.jp/odai/2147280190266740601/2...

知らない人が多いのは何故?

・「何をする日なのかわからない」

・「菊酒を飲む等だけでは、イベント性がない」などが知らない人が多い理由となります。

・日本人は「9」の読みが「苦」で不吉という意識を持ってしまった

この背景は、他の節句なら例えば「桃の節句」と言えばお雛様を飾る日と認識されてますし、イベントとしても盛り上がっていますよね。定着している証拠ですね。みんな何をする日なのか分かっているわけですね。

1月7日も知らない人は多そうですが、まだ「七草粥」のキーワードで何となくでも行事があるとわかる人はいると思います。

やはりイベントとして盛り上がらない節句は存在感のない日となってしまうのかもしれません。

菊酒を飲む、菊を食べる等ではイベント性は乏しいですよね。正直楽しめるレベルとは言い難いところですし、印象に残らない行事では記憶から薄れてしまうのでしょう。他の節句は、ひな祭り、こどもの日、七夕とイベント性も抜群ですよね。

知らない人が多い最後の理由を説明します。日本人にとって「9」という数字は「苦」「く」と読むことになり、不吉という意識があるそうです。

9月9日は「9」が重なるので「苦苦」となり、よくない日と思い催事も段々とすたれてしまった説もあるそうです。

中国の陰陽思想では「9」は最も縁起が良い数字であるのに日本と認識の違いが出てしまったのかもしれませんね。

まとめ

重陽(ちょうよう)の節句の意味と由来

・重陽(ちょうよう)とは9月9日。「菊の節句」とも呼ばれる

・節句(せっく)は「季節の節目」の一日。特別な食物を食べる風習がある

・「陽」の数字「9」が重なった日で「重陽」となった

・陰陽思想では奇数は縁起が良いとされる

・「9」は陽の気で最大の数字

五節句とは?

・「1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日」→5回あるので五節句という

重陽の節句を知らない人が多い理由は3つ

・「何をする日かわからない」

・「菊を愛(め)でるだけではイベント性が薄い」

・日本人は「9」を「苦」と認識するので不吉という意識を持っていた

五節句は1月7日も調べてみるまでは何をする日なのかはわかりませんでした。七草粥(ななくさがゆ)を食べると言われてピンときました。

今回のテーマの重陽の節句(9月9日)は全くわかりませんでしたが、節句の数字に関する「陰陽思想」は風水の元になっている考え方であるので、きっと興味が沸いてくる人は多いんじゃないかなって思います。

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