株式投資を始めようと思ったら、どの会社に投資をしたら良いかなかなか分かりませんよね?
優良会社は決算書を見てわかるそうだけど、決算書の見方は初心者でもわかるのかな?
今回は決算書の見方を初心者のためにわかりやすく説明しています。決算書に出てくる難しい単語も丁寧に解説します。
一緒に優良企業の見つけ方を学んでいきましょう!
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決算書て何?
一般的に決算書と呼ばれるものは、財務諸表のことを言います。
財務諸表とは「 貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3つです。
「 貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の三大財務諸表はそれぞれ別の計算表ではありますが、全て連動しています。つまり、どれかひとつだけを見て優良企業と決める事はできないということです。
初心者の方はまずは、ここを抑えて下さい。
優良会社の見分け方はどうするの?
1、自己資本比率の高い企業
2、経営安全率が高い企業
3、売上高利益率が高い企業
4、株主資本利益率が高い企業
5、自由資金比率が高い企業
以上が優良企業を見分ける判断材料になります。
計算書(財務諸表)のどこをみればいいのか。
それでは具体的に解説していきます。
1、自己資本比率が高い企業➡貸借対照表(バランスシート)を見る
貸借対照表(バランスシート)で「自己資本比率」の数値がわかります。
自己資本比率は「返済不要の資金」がいくらあるのかを示す数値です。自己資本比率で、会社の健全性がわかります。高ければ優良企業と言えます。
↓自己資本比率の計算式
自己資本比率(%)=純資産(自己資本)÷総資産(総資本)×100
自己資本比率が高いことは負債(他人資本)が少なく、健全な経営状況であると判断できますね。
一般的には、自己資本比率が50%を超えていれば倒産するリスクがほぼ無い優良企業。
40%以上だと倒産リスクが少ない優良企業。
しかし、例外があります!銀行の様に資産(現金)自体が商品の場合は、現金を貸し付けることで利息を取り利益を出すことになります。現金調達は私達が銀行に預けている(預金)です。私たちの預金は銀行にとっては他人資本(負債)になるのです。負債金額が必然的に大きくなるので銀行は自己資本比率は低くなります。
2、経営安全率が高い企業➡損益計算書を見る
「経常利益÷限界利益」で計算します。損益計算書から調べる事ができます。
限界利益を経常利益がどの程度の割合で上回っているかを表した数値になります。
この数値で何がわかるのかというと、「限界利益が何%減少したら経常利益が0」になるのか?という事です。企業経営が赤字になるのかがわかります。
限界利益は売上から変動費(仕入れ等)をひいて求められます。
変動費は売上に必ず比例する費用ですので、売上が8%減少すると限界利益も8%減少します。例えば、経営安全率が10%なら売上が10%減少しても経常利益が0となってしまいます。経営安全率が高ければ売上の減少にも耐えられる強い優良企業といえます。
経営安全率を上げる方法は2つ。変動費を抑えて限界利益を上げる方法、固定費(必ずかかる経費で家賃、光熱費など)を下げる方法です。
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収益(売上と費用)を見る損益計算書から優良企業を見つける判断材料としてもっともよく使われます。見方もシンプルです。
売上高に対して、それぞれの利益
・売上総利益(粗利益)・営業利益・経常利益の割合がどれくらいかを見て判断します。
↓各売上高利益率の計算式
売上高総利益率=売上総利益 ÷売上高×100
売上高営業利益率=営業利益 ÷売上高×100
売上高経常利益率=経常利益率 ÷売上高×100
収益率を計る指標ですので、数値は高いほうが良い。
売上高利益率の比率を期末(会計期間の終わり)ごとに伸び率が上がっているかを見るのが重要。
ある企業で、予想されていた伸び率よりも実際の伸び率が上がっていた場合、株式投資では投資家の感心を集められ、その企業の株価は上昇していくパターンが多いです。
4、株主資本利益率が高い企業➡貸借対照表を見る
株主資本利益率はROEとも呼ばれます。株主が出資した資金で、どれだけの利益を作れたかを見る指標です。株主資本とは企業の純資産の一部ですから、投資家にとっては重要視する指標と言えますよね。
↓株主資本利益率の計算式
ROE(株主資本利益率)=当期純利益/株主資本(自己資本)×100
私たちは、お金を運用するとき利回りを重視しますが、このROEは企業実績の利回りを意味しているようなものです。
↓株主資本利益率の計算式
ROE(株主資本利益率)=当期純利益÷株主資本(自己資本)×100
5、自由資金比率が高い企業➡キャッシュフロー計算書を見る
自由資金比率とは、企業が自由に使えるキャッシュ(現金)を言います。キャッシュフロー計算書から見ることができます。
↓自由資金比率の計算式
フリーキャッシュフロー÷利益剰余金
・フリーキャッシュフローとは、「営業キャッシュフロー(普通はプラス)」と「投資キャッシュフロー(普通はマイナス)」を加算したもの。
・この計算式の利益剰余金は「当期純利益」になります。
自由資金比率で、企業が稼いだ利益がキャッシュ(現金)になりやすいのか分かり、キャッシュ(現金)を生み出しやすい企業かどうかもわかります。
自由資金比率は100%だと利益がそのまま現金で残ったことになるわけです。
指標としての判断基準では、70%以上で優良企業。
一般的には40%以上であれば、安定企業。
自由資金比率が高いと、現金を借入金返済、新しい設備投資にも使えます。経営状態が良好と判断できます。
まとめ
・決算書とは財務諸表
・財務諸表とは「 貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3つ
優良企業を見つけるポイント
1、自己資本比率の高い企業
2、経営安全率が高い企業
3、売上高利益率が高い企業
4、株主資本利益率が高い企業
5、自由資金比率が高い企業
決算書を見て優良企業と判断できたら会社のホームページを覗いてみましょう。
会社の経営理念もチェックして会社のやろうとしていることも理解をしておくことは大事ですね。
投資をするからには会社を応援する気持ちも必要ですからね!
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