センター試験廃止が話題になっていますね。どう変わるのか?まだ検討、議論をしている最中なんです。
センター試験の廃止には反対意見も多く、問題は山積みです。
では、どんな反対意見があるのか?
従来のセンター試験の特徴、新しい試験の特徴を確認して反対意見の理由を見ていきましょう。
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センター試験は廃止!
いつから廃止?
センター試験は2020年1月(2019年度試験)が最後で廃止されます。
2021年1月(2020年度試験)から新しい試験に変わります。
センター試験の特徴
大きな特徴は2つです。
・全ての大学受験生が同じ問題を解くことです。
・出題形式が全問「マークシート式」です。
具体的に解説をしていきますね。
まず、センター試験とは国立、公立大学等の入学条件になる「学力テスト」です。合格、不合格がある一般的なテストとは違います。
わかりやすく言えば、難関な大学(東京大学や京都大学)を目指す受験生も、易しい大学を目指す受験生も内容を変えずに受ける試験です。
ただ、最近は私立大学もセンター試験を利用する大学もあります。
センター試験の問題は全ての科目がマークシート式です。
選択肢から正解を選んでマークシート欄を塗りつぶす回答方式です。つまり、正解か不正解しかありません。
それでは、更に細かく特徴を解説していきます。
・センター試験の試験科目は30科目
・国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語の6教科。科目は「世界史A」「世界史B」などのことです。
この6教科の中から、各教科ごとに専門分野で分かれていて合計30科目で構成されています。志望する大学が指定している科目を選択して受験します。
・センター試験は簡単な試験ではない
平均点が6割程度になるように作られているそうです。難易度の高さがわかりますね。
知識と理解度を測る問題で構成されています。そのため、きめの細かな学習は必須と言えます。
また、どの科目も特定分野に偏らず、全範囲からまんべんなく出題されます。
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新しい試験方法の特徴
2017年7月13日現在、新しい試験の名前が「大学入学共通テスト」と正式に決まりました。
新しい試験方法の特徴は2つです。
・マークシート方式+記述方式(国語と数学)になります。
・英語が2技能評価から4技能評価に変わる。
具体的に解説をしていきますね。
・なんで記述方式を加えたの?
従来の「知識と技能」を評価する方針に加えて、「思考力、判断力、表現力」をベースに評価する方針に変わったようです。
そうなると、マークシート方式では「知識・技能」が重視されていて本当の実力が測れない、多面的で総合的な評価ではないと判断されました。
記述方式を加えることで、マークシート方式では評価ができなかった受験生の「思考力、判断力、表現力」が評価できるようになります。
従来のセンター試験より難易度が上がるのは間違いなさそうですね。
・英語の4技能評価って?
従来の「読む」「聞く」の2技能評価に「話す」「書く」を加えた4技能評価になりました。
新しい試験では、英語の試験を取りやめるそうです。英検やTOEFLなど民間の検定試験を受験生に受けてもらう方向で進んでいます。
・新しい試験は複数回試験?
新テスト検討の段階では、年に複数回実施する案がありました。一発勝負をなくすためだとか?
ただし、複数受験ができると公平性に欠けるのと、テストの実施を早めることになるので従来のセンター試験と同じく受験は1回限りになりました。
実施日も変わらず1月中旬のままです。
英語の民間試験は、高校3年生の4~12月の間に2回受験できて、その結果を入試に使えるようです。
※新しいテストの詳細はまだ検討中の段階です。公表されている内容も突然変更される場合があります。
反対意見の理由は?
新テストに対する反対意見の理由はなんなのか?
調べてみると「記述方式」に対して反対する人が多かったです。
反対意見と問題点を紹介していきます。
・記述方式は採点が大変!
センター試験の受験者は毎年平均50万人。これだけ多数の受験生の答案をどのように採点するのかが問題視されています。
反対意見の大半を占めている問題です。
・採点者による問題点!
マークシート方式では正解はひとつです。記述方式だと正解はひとつではなくなり、採点者による考え方の違い(さじ加減)で点数も変わってしまいます。
それでは採点が公平に行われないと反対する意見があります。
・英語の4技能評価の問題点!
多数の受験生の4技能評価をするためには、従来のセンター試験のように同じ日に試験を行わずに、4技能評価を行っている民間の資格検定試験を利用することになっています。
2020年度の新試験から民間試験に移行することに対して準備期間が短いとの反対意見が出ています。
まとめ
・センター試験は2020年1月(2019年度試験)が最後で廃止されます。
・思考力、判断力、表現力を評価するテストに変わる。自ら考え、行動できる力が試されるので暗記だけでは通用しなくなる!
センター試験の特徴 2つ
・全ての受験生が同じ問題を解く。
・出題形式が全問「マークシート式」。
新しい試験方法の特徴 2つ
・マークシート方式+記述方式になる。
・英語が2技能評価から4技能評価に変わる。
新しい試験に反対する意見、問題点
・記述方式は採点が大変。莫大な時間がかかる。
・採点者のさじ加減で点数が変わってしまう。
・英語を民間試験に移行するには準備期間が短すぎる。
新しい試験はまだまだ課題が多そうです。新しく変わる時は問題が生じます。
何が最良なのかは正直わからない気がしました。
試験難易度は上がるけど、実社会で求められる能力を試す試験に変われば、センター試験廃止は過去に類をみない教育改革になりそうですね!
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