夏になるとあちこちでお祭りがあり、やぐらが組まれてそのうえで笛や太鼓、歌もありその周りを踊りますね。

一般に夏祭りの踊りを盆踊りといいますが、由来は何なのでしょうか。簡単に説明します。
意外に知られていないこともあります!
また盆踊りはどれも時間的には同じように思っていましたが驚きの長さのものやギネス世界記録を持つ踊りもあるのですよ。
早速行ってみましょう!!
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由来は?
かんたんに書くと次のようになります。
平安時代 念仏踊り(空也が念仏を覚えてもらうために歌うように唱えた)
鎌倉時代 一遍上人(いっぺんしょうにん)が踊りを全国に広める
江戸時代 人々の交流の場となる
盆踊りの歴史は平安時代に踊られていた「念仏踊り」というものから来ています。
「空也」という僧侶が起源だと言われています。
「空也」は手に瓢箪(ひょうたん)を持ってたたきながら、歌う様に念仏を唱えることで人々に念仏を覚えてもらおうとしたそうです。
鎌倉時代になると一遍上人が全国に踊りを広め地域ごとの踊りができたそうです。
元々はお盆に帰ってきた先祖の霊を慰めるための行事です。この行事を霊慎め(たましずめ)と呼んでいたそうです。
祖先の霊たちを迎え、また送るための念仏踊りとして始まった宗教行事で、誰もが参加でき祖先への思いを馳せ、休養するための踊りだったのです。
お盆と踊りが結び付いて盆踊りになりました。
盆踊りを踊る時間もいろいろある?
普通、盆踊りというと夕方暗くなるころから始まってよる9時、遅ければ10時頃までには終わりますよね。
ところが!
朝まで夜通し踊りまくるのがあるんです!
それが「郡上踊り(ぐじょうおどり)」です。
岐阜県郡上市の踊りで夜8時頃に始まり、なんと朝4時頃まで続くそうな!4時というとあたりも白んできます。
まさにナイトフィーバー!しかも毎年7月中ごろから9月初めまで2か月の間に30夜も踊るのです!
また、宮崎県延岡市の「新ばんば踊り」は踊る時間は5分といたって普通ですが、みんな同じ動作でおどり、全体参加者の5%が間違うと失敗ということになるんです。
何が失敗ってこの踊りはギネス世界記録を持っていて、この記録更新を狙っているので5%が間違うと記録挑戦失敗となります。
2017年に2748人で踊り、世界記録を更新しています。
このyou tubeは2017年のものでギネス関係らしき外国人の秒読みから始まっています。緊張しますね。
意外と知らない娯楽の意味合いは?
現代よりずっと娯楽の少ない昔は、大勢で集まって踊る盆おどりは大きな楽しみの一つでした。男女の出会いの1つでもあったんですよ。
気に入ったもの同士がカップルになったという事なんですねえ。
今でいうクラブ?ちょっと前ならディスコという感覚でしょうか。歌と踊りを楽しむというのは今も昔も変わりませんね。

実は盆踊りの由来にはもうひとつの説があり古事記や万葉集にみられる「歌垣(うたがき)」がかたちを変えていったとも言われています。
歌垣は歌の詠み合いをした男女の恋の場所だったのです。
そういう場所に踊りが加わって男女の出会いの意味合いのある盆踊りへと変ったというのです。
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どんな曲や踊りがある?
盆踊りで使用される音楽は東京音頭や炭坑節など各地によって定番のものが何種類かあり、誰でもすぐ踊れるのが特徴です。
昨今では、アニメの主題歌やダンス色の強いものも増えてきています。
いま話題のダンシングヒーローなどもある様です。
現代は娯楽の意味合いの方が非常に濃くなっていて、踊りもやや覚えるのが難しくなってきていると思われます。
振り返って
盆踊りは霊を慰めるための踊りだったのですね。
当初は踊る人と見てる人とわかれていて本来の目的に終始していたようですが、徐々に江戸時代辺りから娯楽の意味合いも含まれてきたんですね。
平安時代にその由来があるとはさすがに日本の伝統を感じます。
しかし男女の出会いの場という側面もあり、古事記や万葉集の時代の「歌垣」に由来があるともいわれています。
またナイトフィーバーの郡上踊り、ギネス世界記録の新ばんば踊りもびっくりです。
盆踊りの形態も少しずつ変わってきているようです。昔も今もかわらないところは人々の交流の場ということでしょうか。
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